出典:神韻2024日本公演
神韻芸術団とは中国の伝統文化の舞踏、音楽、歌唱などを組み合わせたパフォーマンスで知られています。
自由な表現と制作環境を求めて米国ニューヨーク州を拠点としています。
古代中国の文化や歴史を紹介し、その豊かな伝統を継承するが目的です。神韻芸術団のショーは色鮮やかで美しく、中国の伝統的な芸術を忠実に再現しています。
日本では2007年から、コロナ禍の期間を除き毎年開演されています。
神韻芸術団で検索をすると怪しいなど低評が目立っています。
そこで、舞台やミュージカルが大好きな主婦が、神韻芸術団が怪しいと言われる10の理由を詳しく調べました。
まず、なぜ神韻芸術団が怪しいと言われるようになったのか、その経緯として神韻芸術団は中国政府と関連があり、独立性が疑われているからです。
また創始者との関係や、公演を見た人たちが政治的メッセージを伝えているとの批判などが原因であると考えられます。
神韻芸術団が怪しいと言われる理由
①政治的な関与の疑念
1つ目の理由は、神韻芸術団は、中国政府と関係があると疑念を抱かせるからです。
神韻芸術団への政治的な関与の疑念について、懸念が生じる背景を詳しく説明します。
まず、中国政府が伝統文化を利用して国際的なイメージ向上を図りつつ、そのメッセージを統制しようとする試みが挙げられます。これに対して神韻芸術団が協力的であるとの見方が一部で広がっています。
また、ショーの内容や演出が特定の政治的立場を支持しているという指摘も含まれています。
一部の批判者は、神韻芸術団が政治的に影響を受けていることにより、ショーが中国政府に都合の良い形で演じられていると思っています。これが団体の信頼性に対する疑念を引き起こす要因です。
②北朝鮮みたいだから
2つ目の理由は、神韻芸術団も独自の大規模パフォーマンスや、公演に政治的メッセージが含まれるスタイルが、北朝鮮に似ているとの意見があるからです。
神韻芸術団は、膨大な人数が組織的かつ協調して舞台を演じます。ただし、神韻芸術団のパフォーマンスは芸術的な表現を重視しており、北朝鮮のマスゲームとは目的やスタイルが異なるのが事実です。
日本人が北朝鮮に対してあまり良い印象を抱かない理由は、主に拉致問題、核・ミサイル開発、人権問題が挙げられます。
未解決の拉致事件は国民の心に深い憤りと不安を残し、北朝鮮の核開発やミサイル発射は地域の安全保障への懸念を引き起こしています。
また、北朝鮮の専制政治による人権侵害が深刻であることも理由の一つです。
これらの要因が組み合わさり、北朝鮮にスタイルが似ているとされる神韻芸術団に対する不信感を抱くようです。
③配布パンフレットが怪しい
3つ目の理由は、神韻芸術団の公演では、来場者に各演目を紹介するプログラム冊子を配布しています。その配布パンフレットが怪しいといわれています。
そのパンフレット内容は、各演目についての解説があります。
もちろんそれぞれの演目の前には、司会進行役から解説があるので、ダンスとマイムのみでセリフが無くてもおおよそのストーリーがわかるようになっています。
例を挙げると、バレエの発表会に似ています。
そして、怪しいと多くの人が疑念を抱くのが、パンフレットの1ページ目から唐突に登場する中国共産党への批判の内容です。
政治的な意見を発表する場でもない公演で、おもむろに政治的な主張が飛び出すと、びっくりする人も多く、その点が怪しいと思われる要因だと考えます。
④財政の透明性が欠けている
4つ目の理由は、神韻芸術団において、お金の使い方がはっきりとしていないということが理由に挙げられます。
まず、団体の収入源や支出についての具体的な情報が不透明であることが挙げられます。例えば、団体の公式な財務報告書や資金の使途に関する詳細なデータが一般に公開されておらず、これが支持者や観客からの信頼性への不安を引き起こしています。
さらに、団体が主張する文化の保存や伝承に資金をどのように活用しているかが十分に説明されていないとの指摘もあります。一部の批評者は、資金が実際には団体内の特定の目的に利用されている可能性を心配しています。
透明性の不在に関連して、出演者への報酬や労働条件に関する情報も公開されていません。
例えば、出演者がどれだけの報酬を得ているのか、労働環境がどのようなものなのかといった具体的なデータが公にされていないことが、団体に対する信頼性への疑念を生んでいるように思います。
⑤チケットが高い
5つ目の理由は、財政の透明性が欠けているという点に類似して、チケットの料金が高いことが怪しいといわれる要因です。
ショーのチケット価格が高いという批判が主に目立ちます。
これが一般の観客にとってハードルとなり、一部の層しか楽しむことのできないエリート志向の娯楽と見なされることがあります。
日本での公演の場合、席によって料金は前後し、8000-23000円の料金で設定されています。
どんなところにお金を欠けているか分からない団体に、この金額は高いと思われても仕方がないと思います。
物価高が続き、お金にシビアな日本人には、このようなお金に対する不透明性が信頼を損なう要因であり、今後財政の透明性を高める努力が求められています。
⑥宗教的な結びつきの懸念
6つ目の理由は、神韻芸術団に対する宗教的な結びつきの懸念について、が挙げられます。
特定の宗教としては「法輪功」です。法輪功は、1990年代初頭に中国で興った新興宗教・実践団体で、中国政府によって非合法とされています。
神韻芸術団も法輪功との繋がりが指摘され、そのショーに宗教的なメッセージや法輪功の思想が含まれているとの懸念が広がっています。
例えば、ショーの中で法輪功に関連する要素やイメージが表れ、また団体の公式発言やメディアで法輪功に対する支持的な立場が表明されている事実があります。
これが一部の観客層からは、特定の宗教的なメッセージがショーに含まれていると疑念がうまれています。
⑦ 起源と創設者の背後にある謎
7つ目の理由は、起源と創設者の背後にある謎です。
神韻芸術団の創設者である李洪志は、法輪功の創始者でもあります。李洪志の背後については複数の論争が存在します。
一部で、李洪志は、宗教的指導者としての役割を果たす一方で、政治的な影響力を持つという主張もあります。
これが団体への疑念を増長させています。特に中国政府との対立や迫害の影響も絡んでおり、公演を見た人もその内容に驚き怪しさをさらに増長させていると考えます。
団体の起源や目的についても、明確にされていない団体としての不透明さが、疑念を呼ぶ要因となっているようです。
⑧広告と宣伝の過剰さ
8つ目の理由は、広告と宣伝の過剰さが怪しいとされています。
神韻芸術団は、自身のショーを積極的に宣伝しており、これが時折過剰であるとの批判があります。
例えば、神韻芸術団は、自らを「霊的で感動的なエンターテインメント」として大々的に宣伝しています。広告では「未知なる次元の芸術」と豪語し、その独自性や特別さを強調しています。
動画広告においては、神秘的な音楽や壮大なスケールの演出を取り入れ、視聴者の感情に訴えかけます。
また、チラシやポスターには「奇跡のようなショー」「心の洗練」といったキャッチフレーズが溢れ、観客に深い感動を提供するかのような印象を与えています。
これにより、一般のエンターテインメントとは異なる霊的な価値や経験を提供するかのような印象を抱かせています。
この過度な広告や宣伝が、ショーの芸術的な価値を引き下げているとの見方も存在し、逆に怪しいと思われてします原因になっています。
⑨ 芸術的な質の疑念
9つ目は、芸術的な質の疑念です。
一部の批評家は、神韻芸術団のショーにおける芸術的な質に疑念を示しています。古代中国の伝統芸術の忠実な再現に焦点を当てる一方で、新しいアプローチや芸術性に対する批判が挙げられています。
実際の口コミを紹介します。
これがアートやエンターテイメントとして楽しめるレベルであれば、ここまで拒否感はないのですが、メッセージや演出が直接的すぎる・・・
やはり、政治的な批判や演出を含めると、見ている側はとても違和感を感じるということが伝わってきます。
政治的メッセージは、団体の芸術的な自由を制約する要因となっており、その結果、真の芸術的表現が制約されているのではないかとの懸念が生まれています。
⑩団体への政治的な制約
最後に、 団体への政治的な制約が理由として挙げられます。
これまでの説明の通り、神韻芸術団が特定の政治的な立場やメッセージに制約されているとの主張があり、これがショーにおいて芸術的な自由を制約しているのではないかとの懸念が指摘されていました。
これについて、このように解説をされている方もいます。
現在は北米を拠点に自前のメディアを通じて反共産党活動を行っています。この芸術団が毎年世界各地で公演しているのもその活動の一環です。なぜ中国国内で禁止されているのか、一言でいえば、参加者があまりに増えすぎて共産党と対立する勢力になる可能性が出てきたためです。
このコメントを見る限り、ショーをする団体なのか、政治的問題を訴える団体のショーなのか分からなくなってきたのが正直の感想です。
この団体の目的が政治的なものだと思う人がいる限り、怪しいといわれてしまっても仕方がないと思います。
神韻芸術団は怪しい?まとめ
神韻芸術団は、中国の伝統的な舞踏、音楽、歌唱などを組み合わせたパフォーマンスで広く知られていますが、この団体に対する批判や懸念がいくつか存在し、その中には創設者に関連すること、宗教的な問題、政治的要因や、芸術的な側面から財政の透明性に至るまでさまざまな要素が絡んでいることがわかりました。
しかし、神韻芸術団のパフォーマンスの実力は確かなものであり、本来の、目的である、伝統的な中国の芸術を紹介するという目的を再確認し、全ての問題に対して透明性のある団体へとなっていくことを期待したいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。