出典:Q1 家庭用電位治療器を体験会で勧められました。この機器にはどんな効果があるのですか。 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
電位治療器体験会場が怪しいと言われる理由
①電位治療器とは何かよくわからない
まず、電位治療器の効果は頭痛、肩こり、不眠症、慢性便秘の緩解である。
内服での治療よりも副作用が少なく、治療目的で使用している病院もあるため通院せずに在宅で自己にて使用できることは魅力的である。
しかし、初めて知るものに対してはわからないことが多く怪しいと感じさせてしまうと考える。
②体験会場が期間限定である
数ヶ月単位で移動してしまうことで何か不都合なことが起きた時相談できないのではと不安になってしまう。
また短期間で会場に集められた人が判断がつきにくい状態にさせて高額な商品などを売りつけられる催眠商法の手口を思わせるため怪しく思ってしまう。
③無料である
今後、高齢者が増えることにより医療費がさらに高額になっていくことが予想される。
予防医療や在宅で自己治療ができれば医療費の軽減につながるため開発が進んでいると考えられるが電位治療器のことを知っていたり体験している人は少ないのではないか。
そのため広く地域に普及されることを目的とし、多くの人に体験してもらうため無料で行なっているようだ。
しかし、ただより高いものはないということわざがあるようにおいしい話には裏があると考える心理が働くと考える。
④無理な勧誘、押し売りがあるのではないか
電位治療器はネットでも数〜数十万円が相場である。
高いものになると数百万するものもあり、個人で買うにはかなり高額である。
高額な電位治療器を無料で何回も体験できるというメリット逆に勧誘されたり押し売りがあるのではないかと怪しまれる理由なのではないかと考える。
実際に、魅力的な効果をうたい購入をすすめてくる会社があるようなので購入を考える場合は家族や周囲の人に相談して決定することが望ましい。
⑤効果があるのか判断しにくい
電位治療器の効果には個人差があり、一回では効果を感じにくいため数回以上使用する必要がある。
また目に見えてわかったり数値で表したりできないといえる。
使用していることで効果を実感するプラシーボ効果があることも考えられる。
本当に効果があるのか判断しにくいことが多いため怪しいと考える。
⑥安全性に問題がありそう
まず、効果が期待できると聞くと、その反面使用による副作用があるのではないかと考えてしまう。
電位治療に使われる電流はごく微量で厚生労働省の認可した医療機器の副作用はほとんどないようだ。
稀に通電反応という一過性の生体反応で頭痛、だるさ、かゆみがでることがある。
しかし、治療に多く使用される内服薬、点滴などこ効果が期待されるものは常に副作用のリスクも伴う。
なので稀に起こる副作用についても寛大に考えるべきであると考える。
安全なものを選ぶために厚生労働省の認可やHAPIマーク(一般社団法人日本ホームヘルス機器協会)が明記されているものを選ぶとよい。
⑦魅力的な効果、口コミは本当なのか
効果が期待されるのは頭痛、肩こり、不眠症、慢性便秘であるが口コミやセールストークに他の症状に効果があるなど魅力的な効果をうたったり、口コミをしているものがある。
この場合は注意した方がよい。消費者センターなどに相談されている件もあるようなので雰囲気や甘い言葉にのせられないよう冷静な目で見定める必要はありそうだ。