1980年代生まれの筆者は、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどのRBGのゲームが流行りだしたドンピシャ世代です。
今でこそゲーム画像はリアルかCGか分からないほどの画質の良さを誇っていますが、筆者が夢中になっていた頃のゲーム画像は、「ドット絵」と言われる荒い映像がカクカク動くのが定番でした。
懐かしくセンチメンタルな気分になるドット絵をスマホで楽しめる、「ドット勇者」というゲームがあります。
公式ホームページを見たところ、ドット絵で可愛くデザインされていて興味を惹かれますが、ネットで「ドット勇者」で検索すると「怪しい」というワードも一緒に検索されていることがわかりました。
なぜ、ドット勇者は怪しいと言われるようになってしまったのでしょうか。
ドット勇者は、ネットサーフィンをしていると広告でよく表示されるゲームの1つです。広告を見て「面白そう」とダウンロードしてみる人もいれば、口コミや実際にダウンロードした人からおすすめされたものしか信用しないという人もいます。
広告を見ただけで、ゲームをダウンロードすることに抵抗のある人は、ドット勇者のような広告を積極的に出しているゲームに不安を感じて「怪しい」と思うのかもしれませんね。
ドット勇者が怪しいと言われる10の理由を通して、本当に怪しいゲームなのかを明らかにしていきたいと思います。
ドット勇者が怪しいと言われる理由
①パクリ疑惑
ドット勇者を実際にダウンロードしてプレイした人達の口コミで、「パクリなのではないか」という疑惑が多くありました。
どうやら大手のゲームメーカーのゲーム背景や構図にドット勇者が酷似している部分があるようです。実際にTwitterでもパクリと思われるゲーム動画の比較画像や検証をしているユーザーもいます。筆者も確認してみましたが、確かにそっくりです。
ドット勇者の運営元や開発元からはパクリ疑惑について何も発信がありませんので、パクリ疑惑が本当なのかどうかはわかりません。パクリ疑惑がネットを通じて拡散している状態ですので、情報を知った人が「ドット勇者は怪しい」と思ってしまっても仕方がないのではないでしょうか。
筆者の持論ですが、情報社会の現代において純度100%のオリジナル作品というのは、今やほとんど無いのではないでしょうか。どこかで見たことのあるような作品、聞いたことのあるような言葉が世界では溢れています。
ゲームも1から作り上げるものではありますが、作るにあたって別の作品にインスパイアを受けたりオマージュしたりすることもあるかもしれませんね。
②日本で開発されたゲームではない
実はドット勇者は日本生まれのゲームではありません。
ドット勇者は中国・香港のEFUN COMPANYが開発し、韓国や中国から日本へ進出したゲームです。日本のゲームは、海外でも高く評価されるほどクオリティの高さを誇っています。
世界各国の評価の高さから考えても、日本生まれのゲームというだけで私たちも安心してプレイできますよね。
海外生まれのゲームに対して「怪しい」と感じてしまうのは、私たち日本人が安全性も高くクオリティの良い日本のゲームに慣れ過ぎているからでしょうね。
③放置ゲーム バトルはオート
ドット絵のゲームと言えば、RBGを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。RPGといえば、物語の途中にバトルが入り、雑魚キャラやボスキャラと戦いながらゲームを進めていくというイメージがあります。
ドット勇者もゲームが進むにつれて物語が展開していく内容ですが、バトル場面はフルオートなので、特別な操作をしなくても勝手にバトルが展開されていきます。
戦い方を工夫することはできないので、キャラクターのレベルを上げて強くすることでバトルにも勝てるようになってくるというシステムのようです。
バトルも色んな技を使ったり工夫したりすることで楽しみたい人は物足りないと感じるかもしれません。想像していたバトル内容と違った結果、ドット勇者を怪しいと感じた人がいたのでしょうか。
④つまらない、おもしろくないという口コミがある
バトルモードがフルオートであることに加えて、ドット勇者は基本的に放置ゲームです。放置ゲームということは公式ホームページでも「簡単放置」と明記されています。
放置ゲームというのは、ゲームをプレイするのに個人のスキルや能力は必要なく、ただログインするだけでアイテムを集められたりキャラクターのレベルが上がったりしながら物語が進んでいきます。
内容に関する口コミも「斬新感はない」「定番の放置ゲーム」という声があり、やってみたけどつまらなかったという意見に繋がっているのではないでしょうか。
一方で「面白い」という口コミや攻略法を解説しているサイトもあるので、面白い・面白くないという感じ方は人それぞれのようです。公式サイトでも放置ゲームであることは明記されていますから、どのようなゲームかを理解してからプレイするほうが良さそうです。
⑤結局課金が必要 課金煽りもある
ドット勇者は無料でダウンロードできるゲームですが、ゲーム内で課金することによってレアイテムがもらえたりキャラクターのレベルアップが容易にできたりするようになります。
もちろん無課金であっても十分にゲームを楽しむこともできますが、課金することによって楽しむ幅が広がります。
ドット勇者のゲームを進めていくうちに、課金煽りといわれる「いま課金すれば〇〇ができる!」といった表示も多くあるようで、課金するつもりのない人にとっては煩わしく感じますよね。
課金したくない人は、無課金で楽しむと決めてゲームを進めていれば問題はないと考えます。
⑥キャラが萌え画
ドット勇者は可愛らしいドット絵がメインのゲームですが、ストーリーが進んだりキャラクターのセリフがあったりする時は、二次元イラストが差し込まれます。
この二次元イラストのキャラクター画がかなり露出度高めで、萌え画と言われるイラストに近いです。露出度の高いイラストに耐性のない方や女性は、引いてしまうかもしれませんが、イラストのクオリティの高さには一定の評価があるようです。
またプロの声優も起用しているので、見ごたえはありそうです。キャラクターのデザインについては、好みが分かれそうですね。
⑦広告につられてダウンロードしたけど……
ドット勇者はネット上で広告を出しているゲームなので、広告に魅力を感じてダウンロードする人も多いです。
広告に関する口コミを見てみると、ダウンロードすれば豪華景品が当たるという表記があったにもかかわらず、実際にダウンロードしても豪華景品の案内は無かった……というのです。
広告に関する悪い口コミは少数なので、表記の方法に問題があったのか、口コミを書いた人の勘違いだったかどうかは定かではありません。誤解を招くような広告には怪しさを感じてしまいます。
⑧広告自体がパクリ
広告用のBGMを出典の記載がなく使用、某有名日本アニメのポスター背景に酷似した広告動画を出すなど、ゲーム内容だけではなく広告もパクリなのではないかという声もありました。
ドット勇者の開発元からパクリ疑惑に対する発表はないため真意はわかりませんが、パクリだという声が広まってしまうと「怪しい」と思う人が増えてしまうのも無理はないですね。
⑨残念な宣伝
ドット勇者の広告は、過去に「無料ダウンロードで1024連ガチャの特典がもらえる!」と表記してダウンロードを促していた時期がありました。
実際は1024回連続でガチャができるのではなく、毎日10回ずつという縛りがあったようです。「広告で言っていたことと違う」「誤解を与える広告」というユーザーの声が広がり、話題になったようです。
確かに1024連ガチャと聞くと、連続で1024回できるのか、すごい!と思ってしまいますよね。
⑩ときどき日本語がおかしい
ドット勇者は香港生まれのアプリを日本版に変えていますので、時折日本語がおかしい箇所があるようです。
普段プレイするにあたって不便を感じるほどのものではないので、日本語がおかしいことに関して気にしているプレイヤーは少数派のようですね。
まとめ
ドット勇者は広告やゲーム内容でパクリ疑惑があるものの、実際にプレイしている人達の間では面白いという声も多いゲームです。
何より無料でダウンロードできて、課金しなくても楽しめます。放置ゲームなので、特別な工夫やスキルも必要なく気軽に楽しめるのではないでしょうか。