世界中で起きている紛争やエイズ、貧困に立ち向かうために、様々な団体が基金を設立している。
支援の対象は団体によってさまざまだが、中でも水不足を解決するための取り組みは以前から注目度が高い。というのも、世界人口の3人に1人は安全な飲み水を確保できておらず、年間約44万人の子どもたちが、不衛生な水を飲み物とすることによって発症する下痢で命を落としているためだ。
また、飲み水は肺炎やマラリアの発症原因となることが多く、裏を返せば飲料水問題を解決することで、そういった感染症による被害を減らすことができると言える。
そのため、飲料水問題に立ち向かう団体は、募金を考える人々からの関心を集めているのである。その団体の中でも、イギリス発祥のウォーターエイドは、開発途上国への水と衛生を支援する国際NGOとして40年以上活動している。
ウォーターエイドを募金先として選択する人もいる一方で、同団体が募金先として信頼できるのかといった意見も目にする。
この記事では、ウォーターエイドがなぜ怪しいと言われているのか、その理由を主に2点紹介する。
ウォーターエイドが怪しいと言われる理由
類似組織との違いがわかりにくい
ウォーターエイドが怪しいと言われる一つ目の理由として、その他支援団体との違いがわかりにくいことが挙げられる。
先述の通り、国際的な問題を解決するためにお金を募り、そのお金で支援する具体的な支援を実行する団体は無数に存在する。
例えば、ウォーターエイドと同様に水と衛生に関する問題に取り組んでいるのはユニセフも同様である。
ウォーターエイドが設立から約40年、現時点で34ヵ国で支援を実現してきたことに対して、ユニセフは約70年と倍近い歴史があり、支援対象となっている国の数は190と、ウォーターエイドの5倍に近い。
このように、より歴史があり手広く支援の輪を広げている団体がある中で、あえてウォーターエイドを選ぶ必要があるのか、という部分が募金を検討する人々にとって疑問になっていると言える。
全世界への影響力が弱い
ウォーターエイドは非政府団体(NGO)である。そのため、各国への影響力が低いのではないかと言われているために、本当にウォーターエイドに募金してもいいのかという懐疑的な意見が生じている。
2019年に開催されたWHO総会にて、ウォーターエイドは飲料水問題の改善に注力すべきという提言を行っているが、1年越しに開かれた2020年のWHO総会で振り返った際に、全世界的大きな改善は見られなかったことがわかった。
もちろん、ウォーターエイド側は同問題の改善に向けて尽力してはいるものの、世界的な問題はイチ団体の奮闘だけで根本的な改善が見込めるわけではない。
より重要なのは、各国のリーダーが水・衛生に関する課題に関心を持ち包括的な対応を進めることだが、残念ながらウォーターエイドの提言では各国首脳たちを意欲的に活動させることはできなかった。
この一連の流れからも、募金先を考える人にとって、ウォーターエイドに優先的に募金をすることを疑問視する声が出ている。
まとめと口コミ
上記2点が、ウォーターエイドが怪しいと言われる主な理由であると筆者は考える。
その他、ウォーターエイドに対する懐疑的なクチコミ・投稿を以下にまとめた。
いずれの内容も、ウォーターエイドは募金先として信用できるのか、その支援スタンスは適切なのかを問いただす旨の内容となっている。
参考までにウォーターエイドはウォーターエイドジャパンという組織として日本で活動している。
訴えたい事はわかるけど
立ち止まらせてカメラ目線にさせる行為が嫌だなぁ
#ウォーターエイドジャパン
#ACジャパン
#ウォーターエイドジャパン のCMを観て、純粋な私だけの意見なんだけど『国内で水も飲めずに虐待で衰弱死する子供を救うのが先じゃないの?』